まえがき
●私は6年間1日45分以下しか睡眠をとっていません。今となっては、45分睡眠で活動することは、空気を吸うように自然なこととなっており、もう、もともとの睡眠時間で生活したいとは思いません。
1.睡眠の常識がひっくり返る11の新事実
(1)いまだに睡眠の謎は解明されず、「定説」はあるが「定義」がない
(2)7時間は現代社会では眠りすぎ!
(3)睡眠時間と睡眠不足は関係がない
(4)そもそも睡眠に浅い・深いの質の違いなどない
(5)疲労と睡眠時間に因果関係はない
●疲労には大きく分けて動作疲労と静止疲労の2種類がある。同じ姿勢で物を持ちつづけるような疲労を静止疲労、ジョギングといった動きを伴う活動による疲労を動作疲労という。
●静止疲労の疲労回復法は動かすこと。停滞している筋肉や疲労物質を流すこと。日常の中でランニングやピラティスといった全身運動を取り入れる。事務作業で溜まった疲労を回復することができる。
(6)病は睡眠中に進行する
(7)寝なければ脳が活性化してウツにもなりにくい
●ショートスリーパーは、モチベーションが消える睡眠時間を少なくすることによって、翌日までモチベーションを高い水準で維持している。忙しい経営者や活発に活動している芸能人の睡眠時間は極端に短いが、彼らはそうやって無自覚にモチベーションを維持している。
(8)寝ないほうが長生きできる
(9)睡眠はお肌の大敵
(10)寝ない子は育つ
●夜のゴールデンタイムと言われる22時~2時の間は筋トレの効果が上がりやすい。
(11)世の中の睡眠情報は流した人に利益があるものばかり
2.あなたの夢を叶える「寝ない生活」
■短眠によって得られるメリット
①時間が増える
②集中力・モチベーションUP
●自由に使える時間が驚くほど手に入る。
●ショートスリーパーのほうが圧倒的に集中力が高くなる。勉強時間が多くなるショートスリーパーのほうが圧倒的に記憶力が向上する。
3.実践! 短眠への近道
■短眠の7つの習慣
①二度寝やスヌーズ機能使用の禁止
②自分の睡眠を記録する
③起床時間を固定する
④1日1回はパワーナップをとる
⑤眠る前にストレッチをする
⑥週に1~2回であれば長時間睡眠OK
⑦本書を1日1回は広げて短時間睡眠の知識を上書きする
●1日に2回ほどパワーナップをとれば、3時間睡眠は無理なく達成できる。
●これからあなたは、ショートスリーパーとして今まで夢にも見ることのできなかった新しい人生を手に入れることができる。
4.短眠達成のための毎日の習慣
【習慣①】二度寝やスヌーズ機能使用の禁止〔一番苦労する寝起き〕
●本来、ヒトは「明日は○時に起きるぞ!」という意志どおりに起きることが可能である。起床時間を意識してから眠りにつくことによって、身体をコントロールすることが可能となる。
【習慣③】起床時間を固定する〔就寝時間が変わっても起床時間は変えない〕
●入眠時間を固定するよりも、起床時間を固定することが大切である。7時に起きると決めたら、何時に寝ようが7時に起きる。
●起床時間を固定すると、習慣による補助を受けられる。習慣が生理機能をコントロールしてくれる。また、起床と同時にシャワーを浴びに行くとか、コップ1杯の水を飲むとか、決まった行動を習慣としてつけ加えると、補助機能はさらに強固になる。
【習慣④】1日1回はパワーナップをとる〔驚くべきパワーナップの睡眠効率〕
●パワーナップは明確に15分以下の短い睡眠の状態を指す。一瞬だけでも睡眠状態になればパワーナップは成功したといえる。
●睡魔が発生したタイミングで、刺激に対する受容感度をリセットするのがパワーナップである。昼の15分ほどのパワーナップは、夜の1時間半に相当する。
●パワーナップを日課(ルーチンワーク)として取り入れられる仕組みをつくる。休憩時間や昼休みに合わせる。パワーナップ用の固定の場所をつくることも大切である。例えばトイレの個室など。
●パワーナップをうまくとれるようになれば、本眠がある程度短くても無理なく生活ができるようになる。睡魔が発生するたび、15分以下の時間でリセットできるのだから、素晴らしい時間効率になる。
●パワーナップをとる前に、コーヒーや紅茶、お茶を飲んでカフェインを摂取しておくと目覚めがよくなる。
【習慣⑤】眠る前にストレッチをする〔眠る前の2分間ストレッチで気持ちのいい朝を〕
■就寝前の2分間ストレッチ
①手足の先端まで血液を流す
⇒親指以外の手の指4本を反らせて血流を促進させる。両手をそれぞれ3~4回。手のひらが赤くなれば、十分に血液が循環している証拠。
②膝の裏の筋を伸ばしておく
⇒前屈になり、足の指を反らせて血流を促進させる。両足をそれぞれ3~4回。
③股関節の鬱血した血液とリンパを流す
⇒両足裏をくっつけて膝をリズミカルに押すことで血液とリンパを流す。
●この2分で信じられないほどの寝起きのよさと、疲労感の除去が可能となる。
5.睡魔の取扱説明書
●睡魔が発生する条件は限られている。その発生条件を満たさないように行動すれば、睡魔に悩むことなく生活できる。
■睡魔発生の条件
①食後 ②性欲を満たした後 ③ストレス ④お酒を飲んだ後 ⑤目の疲れ ⑥甘いモノ ⑦酸素不足 ⑧退屈な時間
6.短眠を維持するために
●能動的な行動が睡魔を撃退する。人は受動的になると睡魔が発生するが、逆に主体的になることで睡魔を軽減できる。