1.インプットの基本法則
●インプットは「量」より「質」を重視する。三振本をたくさん読むよりも、「気付き」や「TO DO(すべきこと)」をたくさん得られるホームラン本を1冊しっかりと読み込んだほうが、自己成長は大きい。
●インプットの前に「なんのためにするのか」を10秒考える。必ず「方向性」と「ゴール」を設定する。「インプット」と「目標設定」は、必ずペアで行う。
●アウトプット前提でインプットを行う。心理的プレッシャーがかかり緊張状態に陥ると、脳内物質ノルアドレナリンが分泌され、集中力、記憶力、思考力、判断力が高まる。
2.【読む】科学的に記憶に残る本の読み方
●1冊読んだら1冊しっかりアウトプットする。まずは、「気付き」や「TO DO」を書く。ある程度身についたら次の本に進む。
●効率よく読む。まずは「パラパラ読み」で本の全体像を把握する。それから、1ページ目に戻ってじっくりと読むと、本の構成や内容をすでに把握しているため、圧倒的に深く読める。読書スピードも2倍くらいにアップする。
3.【聞く】学びの理解が深まる話の聞き方
●質問を前提に聞く。「質問ができる」ということは、人の話を聞いて、自分は何がわかっていて、何がわからないかを知っている状態である。つまり、理解度が高くないと適切な質問はできない。会社の会議も質問前提で参加する。
●メモしながら聞く。メモをとることで集中力が高まり、頭が整理される。「見直す」ためではなく、「脳を活性化する」ためにメモをとる。
4.【見る】すべてを自己成長に変えるものの見方
●観察する。「細かいところまで見てくれている」ということは、「自分に対して興味・関心を持っている」ということ。ちょっとした相手の変化を言葉にするだけで、相手との親密度がアップする。
●表情を読む。ある質問をして、そのときの相手の表情の変化を鋭く観察する。食事に誘った瞬間、表情が明るくなるなどポジティブな表情が出た場合は、ウェルカムのサインである。質問された直後は本音が一瞬だけ表情に表れる。
5.【インターネット】最短で最大効率のインターネット活用術
●情報と知識の最適バランスは3対7以下。ネットや新聞から得られるのは主に「情報」であり、本や人から得られるのは主に「知識」である。読書によって「知識」を増やし、アウトプットによって「知恵」を増やす。
●制限する。SNSやスマホを長時間使うほど、集中力は低下し、注意散漫となり、仕事効率や学力も下がり、幸福度も下がる。SNSの利用時間が長いほど、孤独感、抑うつは強まる。スマホはただの「ツール」なので、生活を支配されないようにする。
6.【学ぶ】あらゆる能力を引き出す最強の学び方
●人と会う。「人・本・旅」ー 人間が賢くなるために必要なのはこの3つ。たくさん人と会い、たくさん本を読み、たくさん旅をすることで人生が豊かになる。人と会い、関係性を築き、互いに気付きを得ながら、一緒に自己成長していく。そういう「仲間」を持つことで、自己成長は猛烈に加速していく。1対1で会うと、人間関係はものすごく深まる。大きな目標を達成する人の共通点は、「一緒に成長する仲間」を持っていることである。応援し、応援される仲間なしでは、モチベーションを維持し、努力し続けることはできない。
●検定を受ける。きちんと「記憶力」を鍛え続ければ、60歳、70歳になっても脳はいきいきとしている。「ちょい難」の難易度が、モチベーション物質であり、学習物質でもあるドーパミンの分泌を促す。「楽しい」という瞬間に、すでにドーパミンが出ている。
●資格をとる。カギとなるのは「資格」よりも「資質」である。資格は「武器」であり、それを活用しようと必死にがんばらないと、キャリアや収入のアップにまったく役立たない。「やりたいこと」「実現したいこと」のためにその資格が必要ならば絶対にとるべきである。
●食べる。「おいしいものを食べる」ことは、幸せになるための最も簡単な方法である。おいしいものを食べると幸せな気持ちになるのは、幸福物質のドーパミンが分泌されるから。「食べる」とは「生きる」ことそのものである。
7.インプット力を飛躍させる方法〈応用編〉
●学びを欲張らない。「3つの気付き」を得られれば十分である。学びたいことを「3つ」に絞り込むことによって、「注意のアンテナ」が立ち、集中力も高まり学びの効果が最大化する。本書で得た「気付き」と「TO DO」を3つ、さっそく実行する。
●休憩する。最も効果的な休憩方法は「運動」である。10分間運動する。それだけで、集中力、記憶力、モチベーションなどがアップする。自由な仕事であれば、10分間屋外を散歩するのがベストである。座り続けることは、脳にも身体にも極めて悪影響を及ぼす。デスクワークで座る時間が長い人は、休憩時間くらいはできるだけ立ち上がり、運動する。
●備える。今のインプットの効果は10年後に実感できる。10年後の自分はどうなっていたいのか、という「ビジョン」を持って、そこに近づけるように「何が必要なのか?」「何をインプットすべきなのか?」を考える。10年後の「なりたい自分」のために、必要なインプットをする。